音質が悪くて、リモート会議の聞き取りに疲れたりしていませんか?
リモートワークになって、リモート会議の機会が増えました。
リアル会議と比べて色々異なるところがあります。
その異なることのうちの一つに、音質があります。
Bluetoothヘッドセットを用いて、かつ、音質を良くすることが、技術的に不可能だった、という解説をします。
結論から言うと
Bluetoothヘッドセットでの通話で、良い音質にしようとするのは無理です。
理由は、Bluetoothの複雑な仕様によるものです。
なので、Bluetoothヘッドセットを利用しなければ、良い音質にできるかもしれないですが……
巷に出回っている無線ヘッドセットがほぼBluetoothなので、そこに焦点を当てます。
リモート会議のヘッドセット選定基準
リモート会議でのヘッドセットは、何を基準に選んでいますか?
色々選定基準があると思いますが、今日の話題は、以下の2つを取り上げます。
- 音質
- 無線(=線の煩わしさがない)
ヘッドセットの音質と無線
音質は良い方がいいか悪いほうがいいか?
と聞かれたら、たぶん、音質は良いに限るという答えになると思います。
有線無線、どちらがいいか?
この質問だと、こだわりが色々あると思います(ゲームだと遅延が……とか)
が、私はリモート会議では線が邪魔なので、無線がいいなーと思っています。
ということで、
Bluetoothヘッドセットで、良い音質を確保したい
という視点で、色々調査してみました。
まずは、Bluetoothって、どうやってパソコンとつなげるの? というところから。
Bluetoothには接続方式が2つある
Bluetoothには、接続方式が2つあります。
- 音楽を聞く用の方式(A2DP)
- 会話する用の方式(HSP/HFP)
音楽を聞く用の方式(A2DP)
音楽用なので、基本的にはものすごい音質がいいです。
ただし、会話はできません。
会話する用の方式(HSP/HFP)
会話用なので、当然会話はできます。
ただし、音質が悪いです。
いわゆる普通の電話くらいの音質になるイメージです。
異なる接続方式を同時に使えない
Bluetoothは、同時にどちらかしか使えません。
つまり、以下を同時にできません。
- 聞くのは音質が良い音楽用で
- 話すのは会話する用で
大事なことなのでもう一度。
どちらか一方しかつなぐことができないのです。
Windows上の表記はこうなります
Windowsでつなげていると、以下のような表記になります。
たぶん、A2DPとHSP/HFPは、以下のような表記になるはずです。
会話をするためには、利用するデバイスは、
ヘッドセット
と書いてある方にする必要がありますので、ご注意ください。
リモート会議では、どの接続方式を使うのか?
今回は目的がリモート会議なので、私も喋らなくてはいけません。
つまり、会話する用(HSP/HFP)である必要があります。
そのため、必然的に音質が悪くなります……
音質の良いリモート会議をするには、どうしたらいいの?
以下の選択肢が考えられます。
- 有線ヘッドセット
- 無線ヘッドフォン+マイクは有線で別のもの
有線ヘッドセット
一番単純なのはこれ。
有線で繋げば、前述のBluetoothの仕様を回避できるので、純粋にヘッドセットの性能勝負になります。
ただし、無線であることを諦める必要が出てきます。
無線ヘッドフォン+マイクは有線で別のもの
聞く方は音質の良い音楽用で聞いて、マイクだけ別物を利用する、という手もあります。
これなら、一応、PCと自分自身は無線なので、煩わしさは減りますね。
つまり、無線で音質を確保することができます。
というわけで、普通にやるならこの組み合わせをおすすめします。
私は音質を諦めた
では、なぜ私は
無線ヘッドフォン+マイクは有線で別のもの
を実施しないで、音質を諦めたかと言うと……
ネックスピーカーを利用しているので、オープンで音声が流れるためです。
会議の相手の音声を、マイクが拾って音が回ってしまう……
というのが理由になります。
ネックスピーカーを利用している理由は以下の記事に詳しく書いてあります。
ネックスピーカー、便利なんですけどねぇ……
まとめ
Bluetoothを利用して会話の音質を良くするのは、Bluetoothを利用している限り不可能っぽいです。
音質良い方が、お互い疲れないので良いのですが……
Bluetoothを利用しないで会話できて、かつ、ネックスピーカーという、めちゃくちゃニッチな製品が出ることを期待しています。