マクロを使えば楽に作業が終わるけど、ファイル形式(拡張子)がマクロ有効ファイルになってしまうのでできない……
という現象に遭遇したことはありませんか?
私は何回もあります。
今回は、マクロ有効ファイルにしなくてもマクロを使う、という方法を紹介します。
マクロって何?
今回取り上げるのは、Officeシリーズ(Word/Excel/PowerPointの三種の神器)のマクロになります。
通常、ファイルの拡張子は、以下のようになります。
一般的な拡張子
- Word:docx
- Excel:xlsx
- PowerPoint:pptx
ところが、マクロを設定して保存しようとすると、マクロ有効ファイルにしなくてはいけません。
- Word:docm
- Excel:xlsm
- PowerPoint:pptm
拡張子が違う!
共通のファイルを編集とかしていると、勝手に拡張子を変えるとめちゃくちゃ怒られて処刑されます。
そのため、マクロを使えない(使いたいけど)という状況に陥りがちです。
マクロを別のファイルに設定して利用する方法
そこで、今回の方法です。
発想は、
マクロがないなら、マクロを使えるファイルを用意すればいいじゃない
です。
マクロを設定したファイルを用意する
まず、マクロを設定したファイルを用意します。
今回の例では、パワポマクロを例とします。
これを、macro.pptmとして保存します。
このファイルは、マクロ有効ファイルとして保存してください。
クイックアクセスツールバーに、用意したマクロを登録する
クイックアクセスツールバーの編集画面で、マクロを選択します。
このとき、必ずmacro.pptmのウィンドウ上で行ってください。他のファイルのウィンドウ上だと、マクロの候補が出てきません。
マクロを選択して追加します。
アイコンとかを変更してあげると、視覚的にわかりやすいですね。
クイックアクセスツールバーの編集は、Microsoftの公式サポートページをご参照ください。
使う!
以上で設定はおしまいです。
マクロを利用したいときに、ボタンをポチッと押しましょう。
私の場合、赤は5pixcel、青は10pixelみたいに使い分けをしています。
使用時の注意点
マクロを利用するときの注意点
マクロを利用するときに、必ず必須の作業があります。
今回の例だと、macro.pptmを予め開いて、マクロの実行を許可しておく必要があります。
そのため、よく利用するマクロは、全部同じファイルに入れておいて、macro.pptmだけ開けばOK! という状況を作っておくと良いです。
セキュリティについての注意点
マクロは、悪意のあるコードを含んでいる可能性があります。
特に今回の例だと、外部のファイルのマクロを実行することになるので、慎重に慎重を重ねるに越したことはないです。
便利?
便利です。
特に、クラウド版Officeシリーズの場合、共同編集を多用することになると思います。
勝手に拡張子を変更すると、コンフリクトが起きたりマージがめんどかったり……diff取れないし。
そんなときに、威力を超発揮してくれます。
まとめ
- よく使う作業があるからマクロにしたいけど、拡張子変えられないな……
- 共同編集時にマクロって使えないのが超めんどい!
みたいなケースで利用できるテクニックです。
なるべく単純な作業は自動化して、自由時間を増やしていけるようにしたいですね。